ビアトリクス・ポターの初期の作品には花の絵があります。ほとんどは花束や、色とりどりの花瓶に愛らしくアレンジされた花の絵です。
「ピーターラビットの絵本シリーズ」の絵本でも、植物や花がしばしば重要な役割を果たしています。『あひるのジマイマのおはなし』のジギタリス(キツネノテブクロ)、『ベンジャミンバニーのおはなし』でピーターラビットが盗んでたいへんなことになったタマネギ、かえるのジェレミー・フィッシャーどんが釣りにいくためにボートとして使ったスイレンの葉などが上げられます。
睡蓮。エスウェイト湖で1903年に描かれたもの
「フィッシャーどんは、(中略)じぶんのボートが おいてあるところまで、ぴょんぴょん おおきく とびはねていきました。」『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』(1906年)より
「ベンジャミンは、はんけちに たまねぎをいっぱいいれて、おばさんのところへ おみやげにもっていこうよ、といいました。」『ベンジャミンバニーのおはなし』(1904年)より
ヒナギクと草(1877年)