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 創作の時代



「あるところに、4ひきの 小さなうさぎがいました。なまえは、フロプシーに モプシーに カトンテールに ピーターといいました。」これは、いつの時代でも子どもたちが大好きな絵本『ピーターラビットのおはなし 』の冒頭部分です。しかし、ビアトリクス・ポターのこの有名なキャラクターが、どのようないきさつで絵本になって出版されるようになったかについては、また別のおはなしがあるのです。

1893年9月4日、ビアトリクスは、ノエル・ムーア君に、ピーターといういたずらウサギについての絵手紙を書きました。ノエル君は、かつての家庭教師の5歳になる息子で、このとき病気療養中でした。ビアトリクスはこう書きはじめます。「ノエル君、あなたになにを書いたらいいか わからないので、四匹の小さいウサギのお話をしましょう。」

数年後、ビアトリクスはこの話を絵本として出版しようと考えました。彼女はこれをノートに書きなおし、出版社6社に送りましたが、すべて断られました。ビアトリクスは仕方なくこれを自費出版したところ、ようやくフレデリック・ウォーン社が出版に同意しました。こうして1902年、『ピーターラビットのおはなし』は1 シリング(現在の貨幣価値で10円位)で販売され、これまで出版された絵本のなかでも、もっとも有名な絵本の一つになりました。

ビアトリクスは自分の作品には自信がありましたが、それでも大変な人気には驚かされました。それは一晩眠って目を覚ましたら突然有名になってしまったようなものでした。こんなに人気が出たのは、もともと実在する子どものために書いたお話だからだとビアトリクスは考えました。

ピーターラビットはビアトリクス・ポターのキャラクターの中でもいつも一番の人気者です。ピーターラビットは、『ベンジャミンバニーのおはなし』、『フロプシーのこどもたち』、そして『キツネどんのおはなし』にも登場します。

ところで、ビアトリクス・ポターは実際に「ピーター」という名前のうさぎを飼っていたことはご存知でしたか?


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